コラム

充填機とは何をする機械?メリットや選び方も解説

充填機とは

充填機とは瓶やボトル、袋、パウチなどの容器に内容物を詰める機械のことをいいます。
ソースや醤油などをはじめとした食品から、化粧水やクリームなどの化粧品、消毒薬やワクチンなどの医薬品に至るまで幅広く使用されており、私たちの身近にある商品の多くは充填機を使用し製造されています。
充填物は液剤に限らず、粘度の高い半固形物、粉末状、顆粒など様々なものがあり、また、充填機の種類としてはオートメーション化された自動充填機と、人の手を介して充填する半自動式充填機があります。

充填機を導入するメリット

充填機を導入することで、以下のようなメリットを得られます。

自動化

自動化により量産化が可能になるうえ、高い品質の製品を安定的に製造できます。
一日に数千個や数万個など大量の製品を充填する工場では、自動化された充填機が必要不可欠です。

生産性の向上

繁忙期でも人手不足などの影響を受けにくく作業の効率化も図れることから、生産計画が立てやすくなり、納期遅延のリスクが軽減されます。
また、熟年者しかできなかった充填作業も、充填機の導入により誰でもできるようになります。

コスト削減

機械化により最小人数での運用が可能のため人件費を削減でき、製造費のコストダウンにも繋がります。
また、省スペース化されることで地代等の削減、手作業による原料の無駄などを削減することも可能です。

品質の向上

機械化により商品を一定の品質で数多く製造できるため、品質の安定化にも貢献します。
また、人毛などの異物混入や汚染のリスクが、大幅に軽減されるのも大きな利点です。
さらに、機種により製造結果のデータを保存することも可能ですので、万が一出荷後にトラブルがあった場合にも、製造結果を追跡することが可能になります。

充填機を選ぶときのポイント

充填機を選ぶときのポイントとして、充填物の状態から選ぶ方法と、容器の種類で選ぶ方法の2つあります。
どんな充填物を充填したいか、その充填物をどのような容器にどれくらいの量を充填したいのか、また1日に何個充填するのか、などを総合的に考慮します。

充填物の状態で選ぶ

充填機には液体に対応するものや粉末に対応するもの、顆粒に対応するものなど様々なタイプがあり、「まず何を充填するのか」「充填物の状態は何か」の視点で選ぶ方法があります。
例えばアルコールなどの充填においては、液体に対応する充填機を選択するのは前提の上で、さらに防爆対応の充填機を使う必要があります。

容器の種類で選ぶ

充填物を入れる容器の種類や素材、大きさから選ぶ方法です。
容器には、ボトル・パウチ・チューブといった幅広い業界で使われるものから、バイアル・シリンジ・アンプルといった医薬品やケミカル業界で使われるものまで様々あります。
充填機メーカーによっては、そういった容器ごとに最適化された製品を出しているところも多いため、容器の種類から選ぶのもオススメです。

まとめ

充填機を導入するにあたり、「使いこなせるのか?」、「壊れたらどうしよう」などのご不安もあるかと思いますが、現在では、専門的な知識や経験がなくても使いやすい充填機は多くなっています。
また、定期メンテナンスなどを行うことで、故障リスクを低減することができます。

スズキエンジニアリングでは、多様な業種や様々な充填物に対応した自動及び半自動式の充填機を設計製造販売しており、防爆仕様、CE規格、輸出などにも対応できるメーカーです。
これから導入をお考え場合、不安な点も多いと思いますが、お気軽に弊社までご相談ください。