コラム

液体充填機とは?導入メリットや選び方

液体充填機とは

液体充填機とは、水のようにサラサラした液剤に対応する充填機を指します。例えば、医薬品では、目薬や消毒薬などがあり、化粧品では、化粧水などが該当します。
液剤は流動性がよく、充填機も様々なタイプを選択することができる反面、液剤の飛び跳ねなどの現象が起きやすく、充填機を選定する際にも注意する点が多くあります。

液体充填機を選ぶ時のポイント

液体充填機にも様々な機種があり、充填物・充填量・容器・生産数・処理速度など、仕様に合った機械を選ぶ必要があります。

生産数や処理速度で選ぶ

例えば、生産数が少なく1日で対応する品種が多い場合などは、型替え時間の短縮を考慮して半自動の機種を選び、液に接する部品が少ない充填方式を選ぶことで、洗浄時間の短縮を図るなどの工夫が必要です。
また、生産数が多い場合には、高速で充填できる機器を選ぶ必要がありますが、対応できるメーカーが少なく、納期も長納期になる傾向があるので、早めに選定作業を進める必要があります。

使用用途で選ぶ

使用する内容物や容器の形状、大きさなどに合わせて機種を選びましょう。容器の種類が多く、形状も様々である場合には、フレキシブル性の高い機種を選ぶか、または、容器フォルダーを使用するのがよいです。

メーカーで選ぶ

コストや機械サイズなど、選定のポイントは多くありますが、メーカーによって条件が合う・合わないもでてきます。そのため、まずは充填機メーカーへお問い合わせをしていただくことをおすすめします。お問い合わせの際は、充填物・充填量・容器・生産数・処理速度・納期など、最低限の要求仕様情報をご用意いただくとスムーズです。

液体充填機を導入するメリット

液体充填機を導入するメリットとして、生産性向上、省人化によるコスト削減、品質の向上などが挙げられます。ここでは液体充填機の導入による生産性及び品質の向上について、詳細例をご紹介致します。

その① 液の飛び跳ね防止

人手による充填では、作業者により液の飛び跳ねが発生し、容器の外側に付着することがあります。主な原因は、液面と充填ノズルに高低差が生じるためです。
しかし液体充填機を導入することで、液面に対して充填ノズルが正確に追従(※1)をしながら充填しますので、液の飛び跳ねが解消されます。(※1.充填中の液面上昇に合わせて充填ノズルが上昇する動作)

その② 液の泡立ちを抑える

液の飛び跳ねと同様、液面と充填ノズルに高低差があることで、液面を充填液で叩くように充填してしまい、泡立ちが抑えられないことがあります。このような問題に対しても、充填ノズルが液面に追従しながら充填をすることで、液の泡立ちが解消されます。
このように、充填機の導入により、作業者の習熟度に頼ることなく、安定した品質で製品製造することが可能になり、生産性も向上します。

まとめ

スズキエンジニアリングでは、多様な業種や様々な充填物に対応した自動及び半自動式の充填機を数多く取り扱っております。お客様にとって最適で高品質・低コストな充填機をご提案させていただきます。これから液体充填機の導入をお考え場合は、お気軽に弊社までご相談ください。