コラム

キャッパーとは?利用用途やメリット、機械の選び方も解説

キャッパーとは

キャッパーとは充填後の容器にキャップをする機械のことで、食料品や化粧品、医薬品などに使われます。
タイプは主に2種類あり、キャップを回転させて閉栓する「巻締めタイプ」と、上からキャップを押し込むことで閉栓する「打栓タイプ」に分けられます。

ただし、「キャッパー」というと通常は巻締めタイプを指すことが多く、タイプの種類から「巻締め機」と呼ばれることもあり、一方で、打栓タイプは「打栓機」と呼ばれることが多いです。

キャッパーを導入するメリット

キャッパーを導入するメリットは大きく分けて、「生産性の向上」・「省人化によるコスト削減」・「品質の向上」の3つがあります。

生産性の向上

作業の自動化・効率化により生産性が向上し、製品の生産計画が立てやすくなるのは大きなメリットといえるでしょう。
キャッパーを導入しない場合、作業者が自分の手によって容器のネジ部にキャップを噛み合わせし、目標のトルク値になるようトルクレンチの数値を見ながら作業を繰り返す必要があります。
対して自動キャッパーの場合、キャップを所定の場所へ無造作に入れておくだけで、自動的にキャップの巻締めを行うため生産速度が圧倒的に早くなります。

省人化によるコスト削減

キャッパーの導入は、省人化によるコスト削減も期待できます。
それまで人が作業をしていた生産工程をキャッパー機で自動化することによって、人員を配置する必要がなくなり、人的コストが抑えられます。

品質の向上

3つ目のメリットは、自動化により作業者のスキルを頼る必要がなくなることです。
作業者によって経験年数や知識、物理的な力が異なる場合、誰が作業するかによって閉栓の質が異なりますが、それらを自動化すれば一定に安定することに加え、埃の混入などを防ぐ効果もあります。

さらに、巻締めトルク(締め付け力)・製品名・日時など閉栓品質を管理する上で重要なデータを確実に保存できるため、品質向上に欠かせないといっても過言ではありません。
上記は、巻締めタイプのキャップに触れて居りますが、打栓タイプのキャップについても同様です。
打栓キャップの場合は、押し込み圧のデータを管理保存します。

キャッパーを選ぶときのポイント

キャッパーの選定には、大きく分けて以下3つの選び方があります。

  • キャップや容器の種類から選ぶ
  • 自動化の範囲で選ぶ
  • メーカーから選ぶ

キャップや容器の種類から選ぶ

キャップには、スクリューキャップやヒンジキャップ、ポンプキャップ、トリガーキャップなど多くの種類があり、また容器も扁平形状やテーパー形状、蒸着容器、ジャー容器など様々です。
そのため、対象とされるキャップや容器をベースに、それらにマッチするキャッパーかどうかで選ぶ方法があります。

自動化の範囲で選ぶ

キャッパーの自動化範囲は大きく以下3種類にわけられるため、どの程度で自動化したいかで選ぶのもオススメです。

半自動型1

人手にて仮締めを行い、1本ずつキャッピングヘッドにセットするタイプです。
小型で低コストですが、処理スピードは1分間に最大10本程度と比較的遅いのが難点といえます。

半自動型2

半自動型1にコンベアーが搭載されたようなもので、キャップは人手供給の機種が多いのが特徴です。
処理スピードは1分間に最大40本程度で、半自動型1とくらべて処理速度が速いのもメリットの一つといえます。
多品種少量生産の場合は、基本的に半自動型1か2のタイプがおすすめです。

全自動型

キャップをホッパーへ入れる作業だけ手動で行い、それ以外の全工程は自動で行われます。
人手の介入が少ないため埃の混入リスクが低い上に、1分間に最大200本程度と処理速度が速いのが最大の特徴です。
ただし、半自動型とくらべるとコスト高で、品種切り替え時に調整交換する部品点数が多くなるのが弱点といえます。

メーカーから選ぶ

メーカーによって得意とする領域は様々で、半自動が得意なメーカーから全自動の高速機が得意なメーカー、どちらも対応できるメーカーなど多岐に渡ります。
キャッパーの種類以外にも、性能やコストといった観点でもメーカーによって違いがあることが多いため、キャッパー選びの際にはきちんと比較検討することが大切です。

まとめ

スズキエンジニアリングでは、半自動型から全自動の高速タイプまで幅広く対応が可能です。
高い品質を確保しつつも品種切り替えが容易で、対象資材を選ばない低コストな機械を数多く取り揃えておりますので、充填機やキャッパーをお求めの方はぜひ、弊社にご相談ください。
特許も取得しているオリジナル設計の機械が数多くございます。